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トロントの医療事情 2. 各種医療機関

前回(トロントの医療事情 1.概要)に引き続き、今回はトロントにおける各種医療機関についてご説明致します。

ウォークインクリニック

stethoscope

通常最初にかかることになるのがこのウォークインクリニックです。

ここにはファミリードクター(Family Doctor)またはGeneral Practitioner(GP)あるいはMedical Doctor(MD)という全診療科に対応できる総合医が勤務しているため、怪我も含め、全ての症状に関しての診療を行うことができます。

なお、ウォークインクリニックというのは「予約無しで受診できるクリニック」のことです。

オンタリオ州の保険(OHIP)をお持ちの方の多くは決まったファミリードクターと契約しているので、その場合は自分のファミリードクターを予約することができますが、予約を待てない場合や、短期滞在者など自分のファミリードクターをもたない場合は、毎回ウォークインで受診(予約無しで受診)することになります。
※注)日本語医療通訳サービスをご利用の方は予約ができます。

ファミリードクターは薬の処方や検査の指示も出せるので、ここに行くだけで完治するケースも多くありますが、精密検査が必要な場合や、より強力な薬が必要な場合などは以下に説明する「専門医」に紹介状が出される場合があります。

また、通常ウォークインクリニックには検査の設備はないため、検査が必要になる場合は検査指示書(Requisition)が出され、検査場にて行う場合がほとんどです。

検査場

laboratory

検査はLab(Laboratory)という検査場で行われることがほとんどです。トロントではDynacareやLifeLabsという会社がこれにあたります。

血液や尿をウォークインで採取した場合も、検体はLabに送られることがほとんどです。

Labでは血液検査、尿検査、心電図(ウォークインでできる場合もある)、呼気検査などを行います。

また、レントゲンや超音波などの画像検査は画像検査専門の施設(Bluewater Imagingなど)で行います。

専門医

以下にご紹介する専門医はファミリードクターからの紹介状がなければ受診できません。専門医は以下の例以外にも多くあり、全ての医療機関で紹介状が必要です。

例1:皮膚科

独立した皮膚科医だけの施設が多いですが、ウォークインクリニックの施設内で受診できる場合もあります。どちらの場合もファミリードクターの紹介状が必要です。

ワーキングホリデー参加者や留学生の中で皮膚科に行くことになるケースは、重度のニキビや、重度または原因不明の湿疹などに多く、いずれもファミリードクターが出した薬が十分に効力を発揮しなかった場合です。

例2:婦人科

クリニックは独立している場合が多く、専門的な機器も揃っています。

通常は検査が必要な場合もファミリードクターが検査を指示できるため、検査で異常がない場合に婦人科に紹介状が出されるということは稀です。

ファミリードクターが指示した検査で婦人科系の疾患が疑われる場合や、症状が長引くような場合などは紹介状が出されます。

注意:

  • 妊娠やそれに関連する症状での受診は海外旅行保険ではカバーされません。
  • 妊娠やそれに関連する症状では、専門医の前に行くウォークインクリニックでの費用も海外旅行保険ではカバーされないので、ご注意ください。

例3:耳鼻咽喉科

クリニックは独立している場合が多いですが、総合病院内の医師を紹介される場合もあります。

聴力検査用機器や鼻の中に入れられるカメラなどの専門機器があるため、詳しく調べたほうが良いとファミリードクターが判断場合などに紹介状が出されます。

例4:整形外科

フィジオセラピー(例5)の施設にドクターがいる場合が多いです。

ファミリードクターがレントゲンを指示し、骨折ではないが痛みが残る場合、腱や靭帯に問題がある場合などに紹介状が出され、フィジオセラピーによる治療が施されることがよくあります。

例5:フィジオセラピー

日本ではあまり馴染みのない方も多いですが、怪我が骨折でなかった場合や、リハビリによく指示されます。

ファミリードクターを経ずに腰痛などの理由で直接フィジオセラピーに行く患者も多くいますが、フィジオセラピストは「医師」ではないため、州の保険でカバーされないケースも多く、特に海外旅行保険では医師の指示なくフィジオセラピーにかかった場合はいかなる理由でも概ねカバーされません。

総合病院ER

paramedic

日本語では風邪でも「病院に行く」と言いますが、カナダで「I’m going to a hospital」と言うと、かなりの大事だと思われます。

Hospitalは総合病院のことですが、通常の外来は受け付けておらず、行けるのは緊急の場合のER(Emergency Room/緊急室)のみです。また、911で救急車を呼んだ場合も、運ばれる先は総合病院のERです。

ERでは重症の患者が優先されるため、よほどの緊急事態でない限りは待ち時間が4時間以上、滞在時間が6時間以上になることが多いです。

また、州の保険を持っている方はERも無料で受診できますが、州の保険がない場合の料金はウォークインクリニックの5倍〜10倍ほどかかります(海外旅行保険でカバーされる場合が多いです)。

なお、救急車に関しては州の保険をお持ちの場合であっても、緊急性がない理由で使用した場合、$240を徴収されます。州の保険がない場合はいかなる理由でもER受診料に加えて$240がかかります。

自分の判断でERに行かなかった場合でも、ウォークインクリニックでは処置できない症状(手術が必要なケースや骨折など)の場合はウォークインからERに紹介状が出されることがあります。

まとめ

よく紹介状が出される専門医をご紹介しました。

こちらでご紹介した以外にも、カナダには様々な専門医や医療機関が存在します。

冒頭にも記載しましたが、ファミリードクターは全ての診療科について診察とお薬の処方をすることができますし、正しい専門医を紹介してくれますので、ネットの情報などをもとにご自身で判断せず、不調の際はまず症状をファミリードクターに相談してみましょう!

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